タンパク質が足りないと痛みを感じやすい?
今回は、タンパク質不足と痛みの関係について
簡潔に以下にまとめてみた。
------------------
1. 筋肉痛や筋力低下
タンパク質は筋肉の構成要素であり、十分なタンパク質が摂取されないと、筋肉の修復や成長に必要な材料が不足します。これが続くと、筋肉痛や筋力低下の原因となります。
2. 免疫機能の低下
タンパク質は抗体や免疫細胞の構成要素でもあり、免疫機能を維持するためには十分なタンパク質が必要です。タンパク質不足が続くと、免疫機能が低下し、体が感染や炎症に対して弱くなります。
3. 炎症の増加
タンパク質不足は、炎症性状態の増加に関与する可能性があります。炎症は慢性的な痛みや不快感の原因となり、十分なタンパク質が摂取されないと、体が正常な炎症の調整に問題を抱えることがあります。
4. 体の修復機能の低下
タンパク質は組織の修復や再生にも不可欠です。十分なタンパク質がないと、怪我や損傷が十分に修復されないため、痛みが長引く可能性があります。
5. 神経伝達物質の減少
一部の神経伝達物質は、アミノ酸(タンパク質の構成要素)を必要とします。タンパク質不足が続くと、これらの神経伝達物質の減少が見られ、神経系の正常な機能に影響を与える可能性があります。
まとめ
タンパク質不足は、身体の様々な機能に影響を与え、痛みや不快感の原因となり得ます。バランスの取れた食事や適切な栄養摂取は、健康な身体機能維持に不可欠です。
------------------
大体1日3回の食事の中で、1日あたりに必要なタンパク質の摂取量に届いていないということは私自身もよくあることだ。
よく、「プロテインを飲むと変に筋肉ついちゃうって聞くからあまり飲みたくない」
と耳にするが、プロテインを飲んだからといって勝手に筋肉がつくわけではない。
プロテインとはあくまでもタンパク質の一種。
上記にもあるようにタンパク質の摂取が足りなければ、筋肉を分解して足りない分のタンパク質を補うため、結果的に筋肉量が落ちたり、筋力低下を招いて痛みを感じやすくなる。
食事の補助として1日数回に分けて飲むことをお勧めしたい。
|
|
|
「脳」と「痛み」の関係
痛みは悪循環に陥りやすい。
早期的に痛みを取り除かなければ痛みはループするしやすい。
「中枢性感作」という言葉をご存知だろうか?
私は接骨院にて様々な患者様と向き合ってきた。
その中で、いくら施術をしてもなかなか症状に変化がでない。
ブログを読んでいる方の中にも、長い間施術を受けているのに症状に変化が出ない、良くならない人も多くいるだろう。
症状が変わらない大きな原因の一つに
「脳」
が大きく関与する。
簡単に説明すると、本来であれば若干の痛みしか感じていないはずなのに、脳でそれが大きく増幅されてしまい強い痛みに変わってしまうことだ。
「負の感情」と「痛み」は大きく相関することが研究でわかっている。
痛みに対する不安感や、治らないかもしれない、今はおさまってるけどまた痛みが出るかもしれないといった恐怖感や予測は、もともと脳に備わっている痛みを抑制するための機構(下降性疼痛抑制)のはたらきを著しく低下させる。
また、毎回痛くなる動きのパターンによるもの(いわゆる脳での記憶)からも痛みを感じやすくなる。
そのため、患部を動かすことを避けたり、思考がネガティブになってしまったりすることで痛みの悪循環に繋がっていく。
医療先進国である海外では、こういった慢性痛へのアプローチとして「認知行動療法」が主流となっている。
※認知行動療法(CBT)は、心理療法の一種で、負の思考や行動パターンを変えて、感情と行動を改善するために使用されるアプローチだ。短期間で効果を発揮し、具体的な目標を設定して問題を解決する。
つまり、安静ではなく動かすことで痛みに対する不安感や思考パターンを変えることで鎮静化させていくということだ。
なかなか最初は意識してもうまくいかないことが多いが、慢性痛を断ち切るためには1番といっていいほど重要なことだと言える。
これから書くことは皆さんにもご経験があるかもしれない。
例えば慢性的な肩こりや腰痛といった症状を、
疲れたと感じた時や精神的に参っている状態の時はとても感じやすく、楽しいことをしている時や美味しいものを食べている時、何かに集中している時には症状を感じにくいことが多いのではないか。
それは「負の感情」と「痛み」が相関していると感じさせる体験だ。
今日も痛いな〜よりも
痛いけどこれはできた、と
少しでも思考をプラスに変えてあげるだけでも
慢性痛を断ち切るための重要な因子となる。
日常から脳をリラックスさせて痛みを断ち切ろう
今日はこのくらいにしよう。
|
痛みのメカニズムを知れば慢性痛は怖くない
実は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といったものは痛みの原因にはならないと言うことをご存知だろうか?
医療業界に入って約4年。
医療の発展とともに医学の常識も常に変化する。
患者様と向き合っていく中でまず1つ気になることがあった。
それは、日によって症状(痛みや痺れの度合いなど)に大きく波があると言うこと。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症に関して言えば、不可逆性のもの。
つまり一度飛び出した椎間板や変形した骨が勝手に元に戻ることはない。
神経を圧迫して痛みや痺れ(ビリビリ・ジンジンしたような感覚)が出るのであれば、常に一定で症状が出るはずだ。
ただそうではない方がほとんどだった。
神経伝達のメカニズムを理解すると、痛みや痺れは神経の圧迫によるものではないと分かった。
神経が圧迫されると引き起こされる症状は痛みや痺れではなく、「麻痺・感覚鈍麻」だ。
こういった正しい知識を理解している人が日本にはあまりにも少なすぎるかもしれない。
このようなことは海外では1980年代から常識的に知られているが、日本全体でこういった知識を持つ者は非常に少ないと実感する。
簡単に言えば、痛みや痺れのほとんどは筋肉に原因がある。
慢性痛のほとんどは、筋筋膜性疼痛症候群(MPS)というものだ。
つまり、筋肉の硬くなっている部分が血行不良を起こし、局所的あるいはその周りに波及して痛みや痺れがでるということだ。
硬くなっている部分をトリガーポイントと言い、その部分を圧迫すると症状が出る。
逆に言えば、そのトリガーポイントを除去することによって症状が緩和することがほとんどだ。
トリガーポイントを除去するにはマッサージ、電気刺激、トリガーポイントブロック注射、温罨が良いとされている。
これらも全て医師によって既に発表されている。
もっと詳しく知りたい方はこちらのブログを参考にしてみてほしい。
http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/
また、このブログを見ている方の中にも、さまざまな症状で長年苦しんでいる方もいるかもしれませんね。
自宅で手軽に出来るケアとして、
「マッサージガン」があります。
筋肉や筋膜へのアプローチに最適です。
おすすめのマッサージガンです。
↓
1人でも多くの方のお役に立ちたいのでこれからも情報を発信していく予定です。
次回は「脳と痛みの関係」について発信いたします。
どうぞよろしくお願いします。
|